2012.01.27
咲き続ける花
こんにちは、昭和リーブス福知山店研究室の吉田です。
昨年のクリスマス前に、我が家で飼っていたハムスターがこの世を去りました。
名前は「ちーちゃん」で、娘が名付け親です。
娘が飼いたいと言い出して飼い始めたペットだっただけに、娘の悲しみようは大変なもので
ちーちゃんを小さな手のひらに乗せながら、大粒の涙を流して泣き続けました。
夕方、家族みんなで、ちーちゃんのお墓を作りました。
娘は、ちーちゃんに話しかけながら、好きだったひまわりの種をお墓の中に入れました。
墓石のつもりなのか、小さな石を花壇のようにきれいに並べ、娘の気持ちがいっぱい詰まった
かわいいお墓が出来上がりました。
手を合わせて最後のお別れをするとまた悲しくなったようで、泣きながらいつまでもその場を
離れようとしませんでした。
次の日、会社から帰るとお墓の真ん中に小さな花が植えられていました。
娘に聞くと、家の近くに咲いていたかわいい花を摘んで植えてあげたといっていました。
どこにでも生えていそうな普通の花ですが、ちーちゃんに話しかけながら楽しそうに植えている
娘の姿を思い浮かべると、とてもきれいな花に見えました。
それから1か月が経った頃、「ちーちゃんの花はいつまでも咲いてるな~」と
うれしそうに娘が話しかけてきました。
(そんなに長く咲くわけはないだろう、ましてや年始に大雪も降ったし・・・)と思いながら、
庭に出てみると1か月前とさほど変わらない状態で本当に咲いているではありませんか!
根から掘り起して植えたのか聞いてみましたが、ただ摘んで植えただけといっていました。
不思議なこともあるものです。
理由はどうであれ、咲き続ける花の姿はまるで、
「私はここにいるよ」と、ちーちゃんが娘に話しかけているように見えるのでありました。