2013.03.07
変わった虫
こんにちは、昭和リーブス福知山店研究室の吉田です。
先日、研究室に面白い虫が持ち込まれました。
それがこの虫です。
一見、アメンボのような、クモのような、ザトウムシのような、よく分からない方がほとんどではないでしょうか。
実は、ハエ目ガガンボ科に分類されるハエやカの仲間で、クモガタガガンボの一種です。
ハエの仲間なのに、翅が無いなんて奇妙だと思いませんか。
さらにもっと奇妙なことに、この虫は冬の寒い時期にしか成虫は現れず、冷たい雪の上を平然と歩き回って行動します。
活動に適した温度はプラス1.5~マイナス6.5度の範囲というから非常に変わった虫です。
おそらく、翅も無くさほど動きも速くないこの虫が生き残っていくためには、活動時期を天敵がほとんどいない冬にするしか仕方がなかったのかもしれません。
他にも、ハチなのに翅が無い種類とか、ガなのに翅も脚もなく親になっても幼虫の形態のままだとか、虫たちの世界では、私たちの常識が通用しない虫がまだまだ沢山います。
これからも変わった虫が捕まったらご紹介していきま~す。