2014.01.08
平均棍(へいきんこん)
昭和リーブス福知山店研究室の吉田です。
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。
今回はまじめに虫の話しをします。
トンボやセミ、ハチなど空を飛ぶ昆虫は、一般に左右2対、4枚の翅(はね)を持っています。
しかしながら、ハエやカの仲間は、2枚しか翅が無い事をご存じでしたか?
これに由来し、ハエの仲間は双翅目という分類群で呼ばれます。
厳密に言うと、前翅はそのまま残り、後翅の飛翔能力は退化して平均棍(へいきんこん)と
呼ばれる棒のような器官に変化しています。
この平均棍は、飛翔中の安定性のため空中での回転運動を感知するジャイロスコープの
ような器官として働いているそうです。
一見退化しているようですが、あれだけ素早く飛び回れ、ジャイロスコープのような機能も
手に入れたのなら、ある意味進化した形のように思えます。
今年は私も見習って、無駄な動きや時間をそぎ落とし、内面的に進化した一年を送りたい
ものです。