2014.06.07
小さな赤い生き物
こんにちは、昭和リーブス福知山店研究室の吉田です。
5月の連休頃から家の外壁やベランダ、コンクリートなどに、小さくて赤い生き物が
沢山動き回っているのを見かけられた方も多いと思います。
この生き物は、カベアナタカラダニというダニで、5月頃~6月下旬(長くて7月)の間だけ
大発生します。
天気の良い日に、日当たりの良いコンクリート壁などをじっと見ると、ものすごい数
に驚かされます。
また体が赤いので、まるで血を吸っているかのように見えますが、主なエサは
花粉やトビムシ、アブラムシなどの小昆虫です。
今のところ日本では確実なヒト刺咬例は報告されていませんので、ご安心を!
先日まで、壁穴に入り込むからカベアナタカラダニだと思っていたのですが、
どうやら違うらしく、単眼の斜め後方に「ウルヌラ」と呼ばれる穴があり、
これが名前の由来との事です。
だから、アナタカラダニ属なのかと納得した次第です。
顕微鏡で拡大すると確かに穴が確認出来ます。(写真ではわかりづらくてゴメンなさい。)
まだまだ勉強不足を痛感いたしますが、勉強不足なうちは新しい発見も沢山できると
前向きに考えていきたいと思います。