2016.06.14

クロバネキノコバエ大発生!

こんにちは昭和リーブス福知山店研究室の木曽です。

今日は初めてクロバネキノコバエの大発生を目の当たりにしました。
クロバネ③.JPG
以前から、毎年この時期になると一時的に多数の問い合わせがある虫ですが、私自身は被害を体験したことが無く、「地面が真っ黒になるほど」というのは少し大袈裟ではないかと思っていました。
ところが、いざ目の当たりにすると全く大袈裟ではなく、建物の地面に近い場所は写真の通り真っ黒になっていました。
近くに見られたクモの巣も、巣全体にクロバネキノコバエが引っかかっており、的の様になっていました。
クロバネ②.JPG
写真では小さくて分かりにくいですが、顕微鏡で拡大して見てみると黒い虫は全て体長1mm程のクロバネキノコバエです。(目盛は1mm)
クロバネ④.JPG
クロバネキノコバエは暖冬の年に大発生する傾向があり、今年はまさにその条件に当てはまります。
この虫は、ハチの様に人を刺したりカの様に血を吸う虫ではなく、人に被害を及ぼすことはありません。
ただし、医薬品工場や食品工場、飲食店に多数侵入すると、製品や料理に混入して被害を及ぼすことがあるので、工場や飲食店では建物内への侵入防止に厳重な注意が必要です。

1.クロバネキノコバエの特徴
   体長  1~2mm
   体色  黒色~暗褐色 羽があります。
2.生態
   ・雨が降った翌日が晴れると、多く発生します。
   ・1日のうちでは、朝方(夜明けから午前10時頃)に多く発生します。
   ・水分を適度に含んだ腐葉土などのある場所(野山、畑、植木鉢等)に産卵し、幼虫・蛹を
    経て、20日程度で成虫になります。
   ・発生場所など不明な点が多く、ピンポイントで駆除を行うことが難しい虫です。
3.発生時期
    4~6月及び9月~11月 特に梅雨時期に大発生します。
4.対策
   ・多く発生する時間帯である朝方は、扉や窓を開放したままにせず、極力閉めて下さい。
    また、網戸を通り抜けるほど小さいため、網戸がある窓であっても極力閉めて下さい。
   ・屋外に扇風機を置いて、侵入経路となる窓、ドアに成虫が近寄らないように横や下から
    風を送るのも有効です。
   ・屋内換気扇を使用する場合、窓を閉め切ると屋内の気圧が低くなることで成虫が扉や窓
    のサッシの隙間から吸い込まれることがあるため、大量発生している時間帯での換気扇
    の使用には注意が必要です。

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