新聞やニュース、インターネット等を通じ、ほぼ毎日どこかでノロウイルスによる集団感染が報告されています。又、ノロウイルスだけでなく、昨年12月に大阪の刑務所で起きたウェルシュ菌による集団食中毒(患者数1074人)も記憶に新しいところです。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は一年を通して発生していますが、特に秋から冬にかけて多発する傾向にあります。非常に感染力が強く、少量のウイルスで感染する恐れがあります。
そのため、大規模な食中毒事故に発展してしまう可能性も高く、日々の予防対策と早期発見の為の定期的な検査で、発生を未然に防ぐことが大切です。
ノロウイルスによる食中毒の発生や感染拡大を予防するための方法をご紹介します。
◇食材の取り扱い
生鮮食品はよく洗ってから使うようにして下さい。
特にシジミやカキを始めとする二枚貝を調理する際には、中心温度85℃、1分以上に
なるよう十分加熱して下さい。ウイルスを失活化させることが出来ます。
◇衛生的な手洗い、調理器具の洗浄・殺菌
トイレ後や調理前、食事前の衛生的な手洗いを徹底しましょう。
調理器具は洗剤などを使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度
200ppm)で浸すように拭くことでウイルスを失活化出来ます。
加熱する場合は、85℃以上の熱湯で1分以上加熱して下さい。
◇汚物等の処理
ノロウイルス患者の嘔吐物や便の中には大量のウイルスが存在しています。
汚物を処理する際には、まず使い捨ての手袋やマスクを着用し、ペーパータオルを汚物
にかぶせ、その上から次亜塩素酸ナトリウムを静かに撒きます。
使い捨ての不織布タオル等で拭き取った後、再度汚染区域を次亜塩素酸ナトリウムで
消毒します。処理後の手指の洗浄や消毒も忘れずに行いましょう。
◇定期的な検査
ノロウイルスが体内に入っても、症状が出ていない人を無症候性キャリアと言います。
自覚症状は無くてもウイルスは体内に存在するため、感染を広める原因になります。
無症候性キャリアの方が調理に従事しないように、ノロウイルスの検査を定期的に実施
することが大切です。
※弊社では、EIA法、TRC法、リアルタイムPCR法の3種を業務提携した検査機関にて
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