先般の台風18号により、深刻な被害を受けられた方々におかれましては、心からお見舞い申し上げます。
復旧には多大なご苦労があるかとは存じますが、1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
簡単ではありますが、水害が発生した後の衛生対策、消毒の方法をご紹介します。
家屋等が浸水した場合
豪雨時等に路面が冠水すると下水道が逆流する可能性があります。下水道には汚水が混入している場合がありますので、そのような汚水によって、家屋等が浸水した場合は、洗浄により十分に汚れを除去して消毒するようにしてください。(消毒は、洗浄後でないと、効果を発揮することができません。)
路面が冠水しない状況で雨水が浸水した場合は、水道水で洗浄後乾燥すれば衛生対策として十分です。
衛生対策について
家屋等が浸水した場合、次のとおり洗浄及び衛生対策を行われることをおすすめします。
床上浸水の場合
1)家の周囲や床下などにある不要なものや汚泥などを取り除いてください。
2)床下は雑巾等で吸水し、扇風機等により強制的に換気するなど極力乾燥させてください。
3)水が引いた後、濡れた畳や家の中の不要な物を片付けてください。
4)汚れた家具や床・壁などは、水で洗い流すか、雑巾で水拭きするなどしてください。
5)食器類や調理器具などは、水洗いして汚れをきれいに洗い流してください。
6)食器棚や冷蔵庫などは、汚れをきれいに拭き取ってください。
床下浸水の場合
1)家の周囲や床下などにある不要なものや汚泥などを取り除いてください。
2)床下は雑巾等で吸水し、扇風機等により強制的に換気するなど極力乾燥させてください。
食中毒、感染症の予防に
1)受水槽は、安全と衛生を点検・確認してから使用してください。
2)水に浸かった食品や、停電により保存温度が保てなかった食品はできるだけ廃棄してください。
3)からだに異常を感じたら早めに医療機関で受診してください。
4)食事の前や用便の後などは、しっかりと手を洗ってください。
消毒方法について
消毒薬は、過剰に使用すると人の健康や環境へ影響を与えることがあります。使用は必要最小限としましょう。
また、使用の際には、取り扱い説明書に従い、事故が起こらないよう注意してください。
参考 消毒方法の例 (※色々な濃度のものが市販されているので希釈倍率には注意してください。)
消毒薬を取り扱う際には、長袖、長ズボン、めがね、マスク、ゴム手袋などを使用し、皮膚や目にかからないように注意してください。また、皮膚についた場合、水と石鹸でよく洗い流し、目に入った場合は、水で15 分以上洗い流し、医師の診察を受けてください。使用する直前に希釈し、希釈濃度を守るとともに、他の消毒液や洗剤と混ぜないで使用してください。
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