2012.08.17
面白い顔、見つけた!
こんにちは、昭和リーブス福知山店研究室の吉田です。
今日、虫の分類作業(トラップ等で捕獲された虫の種類と捕獲数を計測)をしていると、面白いことに気づきました。
この写真のクモは「ユカタヤマシログモ」といって、主に家の床下や押し入れなど暗い場所に生息している身近なクモです。
体の模様が浴衣を着ているように見えるから、ユカタヤマシログモと名前がついています。
なるほど~と思われたかも知れませんが、僕が気付いたことはそんな事ではありません。
頭胸部(クモは頭と胸が引っ付いています)の拡大写真ですが、アザラシの顔に似ていません?
アザラシの目や鼻に見える部分は、全てクモの眼(単眼)です。
カワイイとまでは言いませんが、ちょっと得したような気分です。
ついでと言ってはなんですが、こんな写真もあります。
そうです。スズメバチです。
威圧的と言いますか、ものすごい存在感です。
これから秋にかけて、巣がどんどん大きくなり凶暴になります。
攻撃性の高い本当に危険なハチですので、自分で巣を取ろうとせずに弊社までご連絡下さい。
2012.07.17
梅雨明け
こんにちは、昭和リーブス福知山店の高橋です。
近畿地方も本日7月17日に梅雨明けとなりました。
夏本番となり、虫の活動もより活発になってきます。
今日は夏の虫の一つであるトンボを紹介したいと思います。
まずはコシアキトンボ。
腹部の白いワンポイントが特徴で、
白い部分が空いているように見えるため名づけられました。
トンボは縄張り意識が強いのですが、その中でも喧嘩っ早いことで有名です。
ホバリングで縄張りを巡回して、入ってくる他のトンボを追い掛け回しています。
小回りが効いて動きが面白いので見ていて飽きないトンボです。
地面で休んでいる真っ赤なトンボはショウジョウトンボと思われます。
赤いトンボは色々いますが、一般的に赤とんぼと言われるのは
アキアカネであることが多く、それとは別の種類です。
先ほどのコシアキトンボのように飛び回っているわけではなく
縄張りのパトロールと休憩を繰り返しているスタイルです。
そして夏のトンボの王者ギンヤンマです。
大きさではオニヤンマのほうが大きいのですが、
ギンヤンマの美しさと堂々とした風格は別格のように思います。
ギンヤンマは縄張りの範囲が大きく、スピードも速いので、
写真に撮るのは苦労しました。
連結して産卵中なのはイトトンボの一種(クロイトトンボ?)
お腹を水中に突っ込んで植物の茎に産卵をしています。
イトトンボは小さく繊細で飛ぶ力も弱いため、
他の大きなトンボから隠れるように茂みなどにいることが多いです。
ホバリングで狙いを定めて、急降下して水面を蹴るようにして産卵を行います。
シオカラトンボはオスとメスで色が違います。
こっちがオスのシオカラトンボ。
シオカラトンボはメスの産卵中にオスが警護するはずですが見当たりませんでした。
すぐ近くで休んでいたこいつが相方かもしれませんね。
ハネがボロボロだったのでお疲れなのかもしれません。
皆様も暑い日が続きますので、お気をつけ下さい。
2012.06.25
最近よく見る虫 その1
こんにちは、昭和リーブス福知山店の木曽です。
今日は、食品工場や飲食店、一般家庭から頻繁にお問合せがある虫をご紹介します。
うちの工場でも見たことある。うちにもいて困っている。という方もおられるのではないでしょうか?
その虫はショウジョウバエという名前の虫です。
虫の左側に見える銀色の目盛は1mmですので、体長は2mmほどの小さなハエです。
3mmじゃないの?と思われるかもしれませんが、一般的に虫の大きさをいう場合は体の長さのみをいいます。
成虫は酵母によって発酵した食物や野菜くずなどに集まり、発生源となります。特に、果汁やパン、乳製品、酒や醤油、味噌などの発酵食品を製造する工場ではよく見られ、注意が必要な害虫です。
工場内への侵入を防止するためには、ドアや窓を開放しない事(開放する際は網戸をする)が重要です。
また、工場内での発生を防止するためには、発生源となる食品カスを無くす事が必要です。当たり前だと思われるかもしれませんが、作業終了後には工場内を隅々まで清掃され、発生源となり得る食品カスが無いようにして下さい。
一般家庭や飲食店では生ゴミやお酒の空き缶、お酒や醤油、酢の容器に集まります。
一般家庭や飲食店では侵入を防止するために、料理の後にでた生ゴミや食べ残しはこまめに処分し、ゴミの回収日までは臭いが漏れないように袋の口を閉じて保管して下さい。また、お酒の空き缶や調味料の空き容器は水ですすぎ、こまめに処分して下さい。
一般家庭や飲食店での発生を防止するためには、生ゴミや食べ残しなどの食品カスを放置しない事です。
ご家庭ではゴミの量や掃除する範囲が少ないため、それほど大変な事ではありませんが、飲食店では大量の生ゴミや食べ残しが出るはずです。、また、作業中に床に食材の切れ端が落ちる事もあるでしょう。それらを放置しておくと、お店の中で虫が発生しますので、作業を終えられた後に隅々まで清掃されますようお願いします。
ショウジョウバエを見て殺虫スプレーを吹きまくるのではなく、ショウジョウバエが来ないようにする事の方がお金もかかりませんし、ショウジョウバエ以外の他の虫に対しても有効な対策です。
それでもどうしようもない場合は、昭和リーブスまでご連絡頂きますようお願いします。
2012.06.19
ホタルの季節
こんにちは昭和リーブス福知山店の木曽です。
毎年6月に入ると、私が住んでいる場所の近くを流れる弘法川にホタルが現れます。
今年は特に多く見られるためか、夜になると毎日のように近所の方が見に来られ、子供が走り回る様子やはしゃぎ声が聞こえて賑やかです。
デジカメでは1匹写すのがやっとですが、後ろには30~40匹程のホタルがいます。
ホタルの発光の仕組みは複雑な化学反応によるもので、ホタルルシフェリンと酵素のルシフェラーゼ、ATP(アデノシン3リン酸)やマグネシウムイオンが混ざって気管から供給される酸素によって化学反応を起こして光を発するようです。
そして、ホタルの光はほとんど熱を伴わない560ナノメートルの波長で、冷光(れいこう)と呼ばれています。
ホタルが見られるという事はエサとなるカワニナ(貝の一種)が生息できるという事で、川がきれいな証拠だと言われますが、これからも毎年ホタルが見れれば良いなと思います。
あまり見られる事が無いと思いますが、腹部の末端の白っぽい部分が光ります。
2012.06.12
入梅
こんにちは、昭和リーブス福知山店研究室の高橋です。
近畿地方もいよいよ梅雨入りしました。
これからしばらく憂鬱な季節となりますが、
この季節しか楽しめないものと言えば紫陽花や蛍などがあります。
福知山近辺でも紫陽花が色付き始めていて、
6月下旬頃が見頃になりそうです。
羽化したてでまだ羽が少し淡い色のナナホシテントウ。
左にあるのはテントウムシの蛹の抜け殻。
梅雨の頃に私たちの目を楽しませてくれる紫陽花ですが、
あまり知られていませんが実は毒を持っています。
過去には料理に添えられた葉を食べて中毒事故も発生しています。
季節の草花を料理の飾りつけに使用されることがあるかと思いますが、
紫陽花は使用されませんようにお願いします。
2012.05.09
羽アリの時期がやってきました!
こんにちは、昭和リーブス福知山店研究室の吉田です。
5月はヤマトシロアリの女王と王が羽アリとなって飛び出す時期です。
昼休みに羽アリがいないか散歩がてら歩いてみると、今まさに羽アリが地上におりて翅(はね)を落とし、雄と雌がペアになって歩いている集団を見つけました。
私は虫を見つけると、つい捕まえて持って帰る悪いクセがあるので、今回も持ち帰り写真を撮ってみました。
このペアは、後に女王と王になるシロアリです。
羽アリは全て新女王と新王になるので、一生木の中や土中で過ごす職アリのように白色でなく、黒い体にオレンジ色のエリマキを首に巻いたような色をしています。
やがて、このペアはエサとなる木材があり、適度に湿り気がある場所を見つけて巣を作ります。
女王アリと王アリの寿命は10年以上で、その間に約100万個の卵を産み、巣を繁栄させていきます。
当然、巣でありエサである木材は長い年月をかけて食害され、朽ちていきます。
大自然の中では、枯れ木を食害し分解してくれる大切な役割を担っている生物ですが、私達人間が家族と大切に暮らしていく家まで食べられては困ります。
家の周りにこのような虫が歩いていませんか?
何事も早目の対策が大切ですので、気になることがありましたらお気軽にご相談下さい。こちらをクリック!
2012.04.16
満開です
2012.03.29
クワガタ君、お久しぶり!
こんにちは、昭和リーブス福知山店研究室の吉田です。
今日は珍しくクワガタの夢を見ました。
最近急に暖かくなったので、飼育ケースで越冬中のクワガタが起き出しているかもしれないなと思いながら、布団から出ました。
出勤準備をしながらクワガタのことが気になったので、念のため飼育ケースをのぞいて見ました。
するとコクワガタが、「待ってました! エサちょうだい!」
と言わんばかりに土から出てきてこっちを見ているではありませんか。
きっとこのクワガタが夢に出てきたに違いありません。
ついに、クワガタのテレパシーが受け取れるようになったのかと冗談まじりに考えながら、他のクワガタの様子も気になったので少し土をほじってみると、黒い大きなフンが目に付きました。
「何だろう?」と思いながら掘り進んでいくと、大きなカブトムシの幼虫がいるではありませんか!
うれしい誤算と言いますか、まさかカブトムシの幼虫までいるとは・・・。
去年、少しの間だけクワガタの飼育ケースに入れていたメスの親が卵を産み、知らない間に大きく成長していたようです。
これからサナギになる大事な時期なので、別の入れ物に移してあげました。
クワガタ君のおかげ?で、またひとつ初夏の楽しみが増えました。
明日の夢は、「お嫁さん、欲しい!」だったりして。
2012.03.01
3月になりました!
こんにちは、昭和リーブス福知山店研究室の木曽です。
今年の冬は、全国各地で最高積雪量を更新する程雪の多い年となりました。
私の住む福知山市でも50cm程積もった日があり、生まれて初めての雪
の量に大変驚きました。
我々の仕事の1つに昆虫モニタリングがありまして、調査期間中に工場内
で捕まった虫を1匹ずつ数えるのですが、辺り一帯が雪に覆われるため、
今年は例年に比べて虫の数が大変少ない年でした。
しかし、最近では週間天気予報から雪マークが消え、花粉情報が伝えられるなど少し
ずつ春の訪れを感じます。
3月になると私が思い出す言葉があります。
それは、暦の二十四節気のひとつで啓蟄(けいちつ)という言葉です。
啓は『ひらく』、蟄は『土中で冬ごもりしている虫』の意で、 地中で冬ごもりしていた虫が
春の到来を感じ、草木が芽吹く と同時に地上へ這い出してくるという意味です。
実際にご契約頂いているお客様の1年間の捕虫データを見ると、3月からグラフの線が
上向きになっています。今、私がお伝えしたい事は
「そろそろ虫が活動し始めるので注意して下さい」と言うことです。
虫は製品に混入するとクレームの原因となり、時には大きな損失を受けてしまいます。
虫について気になる事やお困りの事がありましたら、虫の活動が本格的になる前に、
我々昭和リーブスにご相談下さい。
2012.02.29
昆虫の世界
こんにちは、昭和リーブス福知山店研究室の吉田です。
研究室では、ほぼ毎日、調査目的で捕獲された虫たちが持ち込まれます。
虫について詳しくなればなるほど、昆虫の種類の多さには驚かされます。
地球上にいる哺乳類の数は、約4000種類。
鳥類、魚類、甲殻類などを合わせて、約40万種類。
昆虫に至っては、約80万種類もいます。
こうして見ると、昆虫だけで全動物の70%近くを占めていることになります。
一見地球は人間中心で回っているように思いがちですが、視点をかえると最も繁栄しているのは昆虫の仲間といえます。
遠い将来、猿の惑星ならぬ虫の惑星になる日がくるかもしれませんね・・・。